1 琵琶の伝来
日本の琵琶は雅楽琵琶と盲僧琵琶に大別される。
盲僧琵琶は550年前後に中国から直接九州に伝来したと言い伝えられている。
2 都の盲僧琵琶
707年、九州の盲僧が都へ呼ばれ内裏で琵琶を演奏する。
785年、伝教大師最澄の比叡山延暦寺開山に際し、九州から盲僧8人が呼び寄せられる。
内4人は都に留まり琵琶道場である妙音殿を建立した。
道場は正法山妙音寺常楽院と改称され1196年迄存続する。
その間に雅楽琵琶の奏法や製作法等を取り込むことで都の盲僧琵琶が誕生した。
3 薩摩琵琶の起源
1196年、第19代常楽院院主である宝山検校が島津忠久に随伴して九州薩摩に下り、
薩摩盲僧琵琶の始祖となる。
薩摩琵琶の起源は、戦国時代末期薩摩・大隈・日向の第15代領主である島津忠良が、
盲僧淵脇長寿院に命じ従来の薩摩盲僧琵琶の音量を大きくする等改良させ、
武士階級に琵琶の演奏に合わせ歌を歌わせたことによる。
その目的は武士階級の士気を鼓舞し士風を涵養する為であり、
歌の題材は武士道や歴史的な合戦の物語が主体となっており教訓的な内容であった。